6.ボーナス課題(ロット生産)

 これまで、ある生産期間内における生産量と工程のバッファ数との関係を調べた。ボーナス課題では、製品ごとの生産量(オーダー数)が決まっている場合に、ロット生産を行う場面を対象とする。
 ロット生産とは、一つの製品の決められている生産量を全て投入し終わってから、次の製品を投入する生産方式である。


 ここでは、先程作成した5工程3製品をライン生産するネットワーク文を用いて、以下の項目に注意してロット生産のネットワーク文に書きかえなさい。
@各工程のバッファ数は、3製品5工程において最も生産量が多くなったバッファ配分数をそのまま用いる。
Aロット切り替えはABCの順
B製品ごとのオーダー数量は表5に示す。
        表5 各製品のオーダ数

製品種類

オーダ数(ロットサイズ)

製品A

40

製品B

60

製品C

20

C一個目の製品の投入時刻は0、各製品の投入間隔は8,10,12の場合でシミュレーションを行うこと
 各製品の投入間隔が8,10,12のそれぞれ場合についてシミュレーションを実行し、以下の項目について調べ、ワークシート「3.ロット生産の場合」の空欄を埋めよ。記入を終えたら、TAのチェックを受けなさい。
 ・総所要時間
 ・Balk数
 ・各工程の稼働率
プログラム作成のヒント

 投入順序はCREATEノードの 初期発生時刻 発生間隔 を調節することで決められる。

 今回は製品毎の生産量が既知なので、第一回と違って、品種毎オーダーの発生量もCREATEノードで設定しなければならない。具体的な運用方法は下の例題を良く読んでください。

 例題:製品の投入間隔が10、製品A20個と製品B10個をそれぞれロット方式で生産する。

ロット方式:即ちA20個の次にB10個という投入順番、この場合Aの初期発生時刻を0、発生間隔10、製品Aが20個あるので、最後の1個は時刻20×10−10=190に発生する。従って、Bの初期発生時刻が200である。






             製品AのCREATEノードの設定例

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