5.課題(5機械3製品でのフリーフローコンベアライン)
5.1シミュレーション対象の説明

新製品の開発と従来製品のモデルチェンジが行われることとなり、その製造ラインに関して、3種類の製品A、B、Cを5つの工程(機械)が直線に並ぶフリーフローコンベアラインで製造する場合について検討することになった。

各工程の前にはバッファが存在し、各バッファの容量は5である。ある工程での作業終了後、次工程にバッファの空きがなければ、次工程には進めずにその工程内に留まる。そのため、次工程に進めるようになるまで、その工程の稼動が止まる。(ブロッキング現象) 但し、ワークが生産ラインに到着したときに、第1工程でのバッファがいっぱいの場合にはになったときには、ラインに投入されず、後から処理する分として除外される(BALK)。 

 各製品の初期投入時間、投入時間間隔(等間隔)を表3に示した。また、各工程での処理時間は製品ごとに異なり、その処理時間を表4に示した。

             表3 各製品の投入の条件


初期投入時刻(分)

投入時間間隔(分)

製品A


23

製品B

10

23

製品C

20

23

 
 
         表4 各工程での製品ごとの平均作業時間とそのバラツキ

工程






分布

正規分布

正規分布

正規分布

正規分布

正規分布

μ

σ

μ

σ

μ

σ

μ

σ

μ

σ

製品A

10

1

9

3

11

5

9

3

10

1

製品B

8

1

7

3

6

5

9

3

7

1

製品C

3

1

4

3

6

5

5

3

5

1

                                 μ:平均(分) σ:標準偏差

この状況について、シミュレーション時間20,000分でシミュレーションを行い、以下について求めよ。

ただし、工程での故障の発生は無く、搬送時間は扱わないものとする。

さらに、5工程での合計バッファ数が25個のとき、生産量を最大にするためには、25個のバッファを各工程にいくつずつ割り振ればよいか求めよ。また、そのときの生産量とラインに投入されなかった数(Balk数)を求めよ。このとき、最低5パターンのバッファの割り振り方をシミュレーションせよ。生産量、製品完了間隔、製品の平均リードタイム、Balk数、各工程の稼働率、各工程のでの平均待ち行列長、各工程での最大待ち行列長を求め、ワークシートに記述せよ。


5.2 課題プログラムの作成と実行

実験手順ページへ